《この記事のポイント》
- PTA総会の締め挨拶で「正論っぽくなってしまう理由」を先に整理する
- 説教くさく見えやすい言い回しと、その理由を短く把握する
- 無難に終えるための判断軸と、条件別に使える短い言い方を確認する
PTA会長として総会の締めを任されたとき、何か大事なことを言わなければと思うほど、言葉が硬くなりがちです。真面目にまとめようとするほど、聞く側には少し重く響いてしまうこともあります。この場面で多いのは「間違ったことは言っていないはずなのに、説教っぽく聞こえないか」という不安です。この記事では、その不安を前提に、できるだけ角を立てず、空気を止めずに終える考え方を整理します。
PTA会長の締め挨拶で、なぜ「硬く・正論っぽく」なりやすいのか
立場があるほど「ちゃんと話そう」としてしまう心理
会長という立場になると、個人の感想よりも「代表としての言葉」を意識しやすくなります。責任感があるほど、曖昧な言い方を避け、整った文章を選びがちです。その結果、無意識のうちに一般論や正論に寄ってしまい、聞き手との距離が少し開くことがあります。これは能力の問題ではなく、立場による自然な反応とも言えます。
「総会の締め」という場が持つ空気の重さ
総会の最後という場面自体も、言葉を硬くする要因になります。体育館で全員が静かに聞いている状況では、少しの言葉でも重く感じられます。前半で議事や報告が続いた後なので、聞く側の集中力も下がりがちです。この状態で長くまとめようとすると、内容以上に「圧」を感じさせてしまうことがあります。
説教くさく見えやすい締め挨拶の言い回し
「正しいこと」「当然」という言葉が生む距離感
締めの挨拶で避けたいのは、内容そのものより言い回しです。特に注意したいのは「当然」「本来は」「皆さんも分かっている通り」といった言葉です。これらは事実として正しくても、上から目線に受け取られやすい傾向があります。また「今後は〜すべき」「引き続き努力をお願いします」と続くと、指示や評価のように聞こえる場合もあります。総会の締めでは、何かを改善させるより、場を穏やかに閉じる役割を優先した方が無難です。
無難に終えるための考え方(判断の軸)
「まとめない」「締めすぎない」という選択
無難に終えるための一つの判断軸は、きれいにまとめようとしないことです。締めの挨拶は、結論を出す場ではなく、区切りをつける場とも言えます。話を完結させようとすると説明が増え、正論寄りになります。あえて余白を残し、短く切り上げることで、聞き手に負担を残しにくくなります。「言い足りないかも」と感じるくらいで止める方が、結果的に印象は柔らかくなります。
条件別に使いやすい締めの言い方
【感謝だけで終える型】
とにかく目立たず終えたいときに使いやすい型です。評価や要望を入れず、感謝だけを伝えます。内容が薄いように感じても、総会の締めでは十分な場合が多いです。
例文①
本日はお忙しい中お集まりいただき、ありがとうございました。これで本日の総会を終わりたいと思います。
例文②
長時間にわたりご協力いただき、ありがとうございました。以上で本日の総会を閉会します。
【協力に触れて軽く締める型】
関係性を保ちたい場合に使いやすい型です。「お願い」ではなく、ご協力に触れる程度にとどめます。具体的な行動は求めません。
例文①
日頃よりご協力いただいていることに感謝しています。今後とも無理のない範囲で、よろしくお願いいたします。
例文②
皆さまのご協力のおかげで、無事に総会を終えることができました。本日はありがとうございました。
【一歩引いた言い回しの型】
正論っぽさを避けたいときに向いています。会長の考えを前に出さず、あくまで一意見として置きます。
例文①
至らない点も多かったかと思いますが、温かく見ていただけるとありがたいです。本日はありがとうございました。
例文②
行き届かない点もあったかもしれませんが、本日の総会は以上となります。ご参加ありがとうございました。
締め挨拶を短く終えるための小さな工夫
言葉以外でも、硬さを和らげる工夫はあります。話す前に一呼吸置く、原稿を短めに用意する、最後は視線を上げて一礼するなど、小さな動作でも印象は変わります。大切なのは「良いことを言おう」と力を入れすぎないことです。無難に終える意識があれば、言葉は自然と控えめになります。